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2009.10/12 [Mon]
ラーメン一蘭
最初に言っておくけれど俺はこのラーメングループが嫌いだ。15年くらい前に人気だからと連れられ那の川で食べた時は暴れそうになった。当時の仲間内では『笑った~アレは無ぇw』的な話になったのだが、今や押しも押されぬ有名チェーンだ。
何が嫌いって何処に軸足を置いているのか判らないボクシングのスイッチヒッターのような本質的な軽さ。格闘技を観戦する際にはテクニカルなファイターも嫌いじゃないけど、自分が対峙するとこんなイライラさせられる相手は無い。トリックスター然としていれば未だ許せるが『俺は本物です』みたいな顔されると何が何でもストロングスタイルでぶっ潰してやろうって気になる。頭に血が昇って自ら選択肢を狭めるなんて愚の骨頂だし、それも相手の術中なんだろうけど。
初っ端から脱線しつつも一蘭へ。
で、何故そんなに嫌いなのに今回いく事になったかというと。
職場の後輩で宮崎出身の奴が居て、仕事の合間に皆で食べに行きませんか?って話に。良いけど何処?一蘭?あ~俺いかねぇ。するとそのチキン南蛮が
え~!?○○さん(俺の名前)、福岡市民としてダメでしょう?一蘭キライとかw
と抜かしやがった。一蘭那の川店が出来る前から博多を闊歩してる俺様が、4~5年前まで隣の家との距離がkm単位の山奥に住んでた鶏野郎から福岡市民としてダメなんて言われる筋合いはねぇ!怒
一蘭のシステムについては散々Web上で語られているから今更だが、あの養鶏場の鶏扱いされる味集中カウンターが大嫌い。ところが宮崎地鶏が言うには最近できた店にはテーブル席もあると言う。
帰宅して、さゆにその話をすると行ってみたいそうで。ワンワンショーの後で新宮店へ。
一見何気ない券売機に見えるが仰々しさが尋常じゃない。やたら細分化されたメニューも然る事ながら天然とんこつラーメン専門店って文字をこんな所にまで掲げる必要があるのか?てか人造とんこつとか無かろうもん?それとも化学調味料は一切使っていないとでも?それなら化学調味料不使用って書け!字面とそれに反して醸し出されるインチキ臭さとの乖離にクラクラする。
ぶははははっ!笑い死にさせる気か!?空席を示す案内板だそうで。超レトロなラ○ホ臭がしますです。店員が『こちらのお席にどうぞ~』って案内すれば足りる話だろが?
左が養鶏場、右が個室テーブル席らしい。ここまでやって味覚だけに集中せねばならない理由を逆に知りたいわ!ほんとに旨いなら自然と味に引き寄せられるだろ?意識が。
入って唖然。見事に家族向け養鶏場。というよりウナギ捕まえる仕掛け筒かっ!?
もう何も言う気が失せる超細かい注文票。店員へ声を掛ければ済むような注文も専用のプレートを所定の位置に置く事で伝える仕組み。なんの為にこんな細かい手順が必要なのか?お前ら、ここまでして客と接したく無いんかい?
しかし出てきたラーメンは確かに注文通り、俺とさゆの分を食べ比べれば差がつけてある。ただそれも美味しいかどうかとは別問題。
言うなればラーメン版ココイチ。絶対的に美味しくないが細かいトッピングなど幾らでも対応してくれて、数人で店選びに困った際には『もう一蘭で良くね?』と妥協し易いのかも。
食べ終わって出ようとすると外から入って来る人と鉢合わせ。相手も如何にも出口な内装に気付き『すみませ~ん(焦』と引き下がる。しかしながらこの出口、実は入り口の隣に位置し、内部的にも間仕切りの壁で隔てられているだけなのよ。大きなエントランスを設ければ済む所を態々仰々しい演出をしている。
写真向かって左が入り口、右が出口。実用的には全く持って無意味。
ただね、ここに到って気付いた訳です。あ~ここはラーメンを題材にしたテーマパークなんだ!と。USJに行ったからと言ってユニバーサル配給映画の映画としての素晴らしさなんてこれっぽっちも伝わらない。けれどテーマパーク=遊園地としては十分楽しめる。
ひとくちにトンコツラーメンと言ってもこれだけ千差万別な店が成り立ち、其々にファンが居る。名島亭と元祖長浜が同じトンコツとは初心者には到底理解し難いだろうし、クセも強い。数時間で無数にある映画の素晴らしさ・感動を伝えるのが不可能なように、県外からの旅行者に1食で博多ラーメンを楽しませるのも不可能だ。そんな時に話の種として連れて行くのはアリなのかも知れない。
いや~無しだなw
外国人に寿司を解らせるのにカリフォルニアロール専門店へ連れて行くのが妥当なら、博多ラーメン初体験に一蘭でもOKだけどね。
( by旦那くん )
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